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室蘭民報

初のエッセー集発刊 室蘭文芸協会会員の近藤健さん【室蘭】

カバーがリバーシブル仕様のエッセー集を持つ近藤さん

表題「祝電」、「格別の思い」

 室蘭文芸協会会員でエッセイストの近藤健さん(61)=札幌市在住=のエッセー第1集「祝電」(四六判、242ページ)が、随筆春秋から発刊された。これまで発表した作品を時系列に沿って全12集発刊する。「自分の作品集がまとまった形で世に出るということは、格別の思いがある。ある意味、自分のみっともなさをさらけ出して、そういうこともひっくるめて楽しんでいただきたい」とエッセー集に込めた思いを語っている。

 「祝電」は33作のエッセー集。巻頭を飾った「全力疾走のビリ」は幼稚園の運動会で、娘と障害物競技に出場したときのこと。五冠馬シンザンとの出会いや交流を記した「名馬シンザンの孤独」。阪神タイガースファンの友人との心温まる思い出を書いた表題作の「祝電」と、自身の体験談や思いを巡らせたことをユーモアたっぷりに仕立てた。

 巻末には師と仰ぐ、直木賞作家の佐藤愛子さん(98)のメッセージ「健さん おめでとう!」を掲載。近藤さんは「今年の夏、佐藤さんは断筆宣言をなさいましたが、そんな中、あとがきを書いてくださったことは望外の喜びです」と感激している。

 近藤さんは様似町出身。龍谷大卒後、北日本石油に入社。随筆春秋賞、小諸・藤村文学賞、文芸思潮エッセイ賞、札幌市民芸術祭随筆部門で各優秀賞を受賞。これまで歴史書「肥後藩参百石 米良家」を出版し、文芸春秋の「ベスト・エッセイ集」にも作品が5回収録されている。室蘭民報の「四季風彩」でも作品を発表している。

 2011年(平成23年)3月から2年間、室蘭に住んでいたことがあり、「室蘭の人たちから受けた圧倒的な温かさを忘れることはできません。その恩に報いたいという思いが常にあります」と話している。今後2~3カ月に一度のペースでエッセー集を発刊する予定で、室蘭でのエピソードも掲載されるという。

 大手通販サイト「アマゾン」で紙書籍(定価1320円)・電子書籍(1200円)を販売している。

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