糠平温泉ホテル（ぬかびら源泉郷南区３５、小野内勝さん経営）が約１カ月の改修を終え１１月２０日、リニューアルオープンした。勝さんの娘で５代目を目指して奮闘中の梨乃さんは「気軽に足を運んでもらい、愛される宿として、おもてなしを提供したい」と気持ちを新たにしている。

タイルを張り替えた男性浴室

　同ホテルは１９２９（昭和４）年に創業した源泉掛け流しの温泉宿。客室は１２室で、ペットも泊まれる部屋もある。十勝ならではの四季を通した雄大な景色と、大雪の山里の料理を堪能し、落ち着いた雰囲気でくつろぐことができる。

　今回は１階の浴室２カ所や、２階にある７室を中心に改修。男性の浴室は古風な壁タイルの色に合わせて清潔感を出せるように、床のタイルを張り替えた。女性の浴室は壁を新しくベージュに一新。それぞれシャワーも増設し、より入浴が楽しめるようにした。

　客室には、ポストコロナを見据えて抗菌仕様の壁紙を張り付けた。各部屋にレトロな雰囲気が漂うライトを取り付けたほか、壁はペンキで緑、黄、濃紺などに塗り上げてデザイン性も取り入れた。

抗菌仕様の壁紙を張ったり、壁を塗り上げたりした客室

　勝さんは「地元で取れた食材をふんだんに使った料理を味わっていただきたい。家族経営でしかできない強みを出したい」、梨乃さんは「古き良き昭和感やレトロな部分を残しているので、歴史や懐かしさを味わってもらいたい」と話している。

　料金は１人の利用で１泊２日食事付きの山の幸プランが１万６００円（消費税、入湯税込み）。問い合わせは同ホテル（０１５６４・４・２００１）へ。