市立室蘭水族館でロケを行う（左から）さかなクンと香音さん、高山さん（撮影時にのみマスクは外してもらってます）

4月以降、水族館も紹介

　来年１月２日に、ＮＨＫＥテレで放送される「ギョギョッとサカナ★スター」で、室蘭市の定置網漁や白老町のウポポイなどが登場する。日本人にとって身近な魚「サケ」に迫る。また、市立室蘭水族館では来年４月以降に放送される内容のロケを行った。

　番組は東京海洋大学名誉博士で客員准教授のさかなクンと、タレントの野々村真さんの娘でモデルの香音さんがレギュラー出演。日本近海にすむ約３８００種類の魚の生態や食文化といった日本人との関わりをはじめ、温暖化や酸性化などの海の問題を掘り下げる。

　２日の放送では、ＣＴスキャンを使ってサケの内部の変化を検証するほか、室蘭の定置網漁でサケを取り、サケのふるさと千歳水族館で生態を研究する。東京のスタジオでは海と川のサケを食べ比べる。また、サケを神として信仰したアイヌ民族の暮らしとの関わりも紹介する。特別ゲストで女優の木村佳乃さんが登場する。

　ロケは室蘭から定置網漁に出た漁船やウポポイ、千歳水族館などで１１月中旬に行った。市立室蘭水族館では魚類飼育員の高山佳代さんとともに、同館のシンボルフィッシュ・アブラボウズなどを紹介する。

　さかなクンは「私たちがあまり知らないサケの生態やどのように漁師さんが取って届けてくださっているか、いろいろな面から学ばせてもらっている」と撮影を振り返り、「皆さんと一緒にワクワクし、お魚の楽しさを共感させてほしい」とアピール。室蘭水族館については「魚が私の方向を向いてくれて、距離感が近い。飼育に愛情がこもっている。愛情がスギョイと言いたい」と好印象だった。

　香音さんは「さまざまな世代に見てもらいたい。楽しみながら自然と学べている。普段の生活になじむような知って得する情報も入っている。番組が皆さんの身近な存在になればと思う」と話した。室蘭水族館の印象は「初めて見る魚が多く、フレンドリーでこちらを向いてくれる。表情がかわいい」と感激していた。

　番組の放送時間は午前９～１０時。