おでかけリハビリ健康プログラムスタート タニタと協力、数値を可視化【函館】
函館朝市協同組合連合会などでつくるおでかけリハビリ推進協議会(松田悌一会長)は、自治体向けに健康管理システムなどを提供するタニタヘルスリンク(東京)と協力し、9月から「おでリハ健康プログラム」をスタートしている。タニタ社製の体組成計を活用した測定会を開催し、数値を可視化することで市民のさらなる健康増進に向けて取り組みを進めている。
同協議会では買い物やレクリエーションなどを通じて高齢者の健康づくりを支援するとともに、朝市など商業施設の活性化を目指し、おでかけリハビリの取り組みを展開。今年10月には活動のすそ野を広げようと一般社団法人化し、体制強化を図ってきた。
健康プログラムでは量販店で取り扱うタニタ社製の体組成計、血圧計などを使い測定。参加者は月3回同協議会で開く管理栄養士や理学療法士、言語聴覚士が指導する健康セミナーを受講し、数値の改善につなげる。
今月2日に函館朝市ひろばで開いた測定会では、より精度の高いタニタ社製の業務用体組成計を使い、市民13人が参加。業務用体組成計の測定では付属のグリップを握ることでボディバランスに加え、体幹部や左右の足、腕といった部位ごとの筋肉量、体脂肪など詳細なデータが算出される。参加者はタニタヘルスリンクの担当者などから説明を受け、それぞれの数値改善に生かしていた。市大森町の主婦、能戸久仁子さん(73)は「筋肉量や体脂肪の数値が分かったが、健康のためには筋肉も脂肪も大切だと学んだ。健康維持に向け、家でも体を動かしたい」と話した。
今後、同協議会では健康プログラムの測定会を定期開催する予定で、松田会長(47)は「測定では身体に関する本格的なレポートのように結果が出るので参加者の反応も違った。プログラムは人に会う、おでかけの機会として一つのコミュニティーにもなっている。今後の活動に向け、タニタヘルスリンクとの連携の在り方を探っていきたい」としている。
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