【えりも】町郷土資料館北緯42度の会（草野一郎会長）は２日、師走恒例の「しめ縄づくり」を郷土資料館で行い、会員17人が参加して手づくり作業に励んだ。

　しめ縄に使うスゲグサ（オオナルコスゲ）は、８月中旬に会員らが、新浜の町営スケートリンク奥地の小川岸から牧草地所有者の許可を得て採草し、資料館内に保管して自然乾燥させながら色褪せを防いできた。

　この日は、11月下旬に保管庫から体験学習室に移していたスゲグサを、霧吹きで湿らせて柔らかくすると、草のような香りが室内に漂った。

　正月に神棚に飾りつける自家用のしめ縄づくりは、一握りほどに束ねたスゲグサを３人がかりで、右より３筋のゴボウ状約１・３㍍によりあげ て完成させた。さらに、残りのスゲグサで玄関に飾る円形のとし縄やクリスマスリースなども作りあげた。

　完成したしめ縄は、会員がそれぞれ家庭に持ち帰って、太めの方を右側にして神棚に飾りつけようと、一足早い正月の準備が出来たことに安堵していた。

しめ縄づくりに精を出す会員たち