便利で簡単、バスの乗り方 白鳥台の住民に教室【室蘭】
道南バス(室蘭市東町、長谷川義郎代表取締役社長)と私鉄総連道南バス支部(工藤幹彦執行委員長)は11月30日、室蘭市白鳥台の白鳥台ショッピングセンターハックの駐車場で「バスの乗り方教室」を開いた。地域住民がバスの利便性に改めて理解を深めていた。
運賃支払い時のQRコード決済やスマートフォンで路線バスの遅れなどが分かる「バスキタ!道南」の導入など、バス利用の在り方が変化する中、高齢者らにバスの乗り方や利便性の高さを周知し、利用促進につなげる狙い。室蘭市や同ショッピングセンター商業協同組合、公益財団法人室蘭テクノセンターの協力で、室蘭では初めて開かれた。
教室では、会場に訪れた地域住民が整理券を取ってバスに乗車。座席に座った後、同社の社員から、路線バスの乗り方や降り方、料金の支払い方法、70歳以上の市民を対象にした乗車券のワンコインパスなどについて説明を受けていた。
普段は自家用車を使用している白鳥台の主婦、田中キヌ子さん(73)は「いずれは運転が難しくなる心配があるのでこの機会に来てみた。社員の方が分かりやすく説明してくれた。バスや車がないと移動ができない場所なので、今後はバスも選択肢の一つにしたい」と将来を見据えていた。
長谷川社長は「興味を持って来てくれた方が多くいたので、普段バスに乗り慣れていない方を含めて利用してもらうきっかけになればと思う。換気や消毒など、コロナ対策を徹底しているので安心して乗ってほしい」と呼び掛けていた。
「バスの乗り方教室」は来年1月、中島地区でも開催する予定だ。
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