池田氏が無投票4選【浦河】
浦河町長選挙は11月30日告示され、現職の池田拓氏(70)=無所属=は、午前9時過ぎから堺町西1の選挙事務所前で出陣式を行い、第一声で集まった約50人の支持者らに4期目の政策を訴え支持を呼び掛けた。立候補届けは午後5時に締め切られ、前回に続く同氏の無投票当選が決まった。
第一声で池田氏は出馬にあたる経緯として「3期12年間、後援会の皆さんに支えられ、そして町民の皆さんとともに確かな町づくりを進めてきた。12年間全速力で駆け抜けてきた。しかし浦河をはじめ、世界が大変な世の中である。加えて(漁業で)赤潮問題があり、こういった大変な時に、今このタイミングで船頭を代えていいのか、という思いで熟慮し、4期目に挑戦することを決断した」と述べた。
そして「赤潮問題ではいち早く漁協の責任者とともに農林水産大臣に直にお会いをして、その窮状を訴えさせてもらった。被害に遭った根室から日高までの市町村長で直接農林水産大臣と会って窮状を訴えたのは私だけ」。
「3期12年間、与野党問わず、中央の国会議員とは深い関係を築いてきた。ぜひとも町民の皆さんには池田を有効に使っていただきたい。そして私はこの大変な状況にある浦河を先頭に立ってこれまで以上に正しい方向に導いていきたい」と想いを話した。
また、3期12年間で心に誓ってきたこととして「小さな町で対立する政策は打たないこと。この大変な時だからこそ、町民が心を一つにして難局を乗り越える―そういった政策をこれからも間違いなく打たせていただきたい」。
「浦河町は一次産業の町。地球温暖化という一番の問題。町民の皆さんとともにゼロカーボンの町を目指していきたい。未来に浦河の素晴らしい自然をどうやって伝えていくか、次の世代が安心してこの町で農業・漁業を営んでいけるといった環境を、町民一人ひとりの力を借りて成し遂げたい」
ほかケアラー条例の制定、スポーツや文化の振興などを訴え、「国連、政府が進めているSDGs。これに則って力強く町づくりを進めていきたい」と訴えた。
この後、選挙カーで町内一円を巡り、各地で4期目の政策を訴えた。
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