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日高報知新聞

最優秀に畑端博志さん【新ひだか】

【新ひだか】みついし農協(酒井薫組合長)主催の黒毛和牛肉の品質を競う「第17回みついし牛枝肉共励会」の表彰式が26日、同農協で開かれ、三石本桐の畑端博志さん(66)が出品した「剣峰」の枝肉が最優秀賞に選ばれた。畑端さんの最優秀賞は、今回で5回目の受賞で、過去最高のキロ単価を記録した。

 枝肉共励会は、三石地区を中心に新冠からえりも町まで広域で「みついし牛」ブランドで出荷している黒毛和牛の肥育技術向上を目的に開催。今年も選抜された36頭が25日に東京都中央卸売市場食肉市場に出品され、枝肉審査の結果、最優秀賞1頭と優秀賞3頭、優良賞5頭の入賞を決めた。

 入賞の最優秀賞から優良賞までの枝肉はすべて最高ランクのA―5。36頭全体でも最高格付けのA―5が全体の75・0%の27頭。A―4が7頭、B―3が1頭、A―2が1頭。売上総額は4817万7514円(1㌔当たり平均単価2598円。A―5格付け27頭中、霜降り度合いを示すBMS(1~12)10以上が17頭で、最上の12ランクも7頭いた。

 最優秀賞の「剣峰」(去勢牛、月齢29・1)は、枝肉重量594㌔(A―5、BMS12)で、単価3204円、190万3176円で販売された。

 酒井組合長は「東京食肉市場からは一貫肥育をベースとした良質な枝肉のみついし牛に対し高い評価を受けており、一方でより一層安定的な物量出荷が求められている。ここ2年間で出荷頭数や販売額も減少傾向にあり、高齢化による肥育農家の減少が危惧される中、三石牛ブランドの維持向上のため、肥育頭数増加に向けた取り組みを行っていきたい」とあいさつ。入賞者には各町や農協、関係会社など13団体からたくさんの記念品が贈られた。

 最優秀賞の畑端さんは、繁殖牛60頭と肥育牛、子牛合わせて180頭を飼育。1996年(平成8年)から和牛生産に取り組み、現在、息子夫婦と家族4人で営農している。「最優秀賞にしばらく遠ざかっていたのでうれしい。肥育は息子に任せており自信や励みになる。これからも安心安全ないい牛を出していきたい」と話した。

 優秀賞以下は次の通り。

 ▽優秀賞 沢田祐喜、うらかわ共同肥育センター(浦河)、三和忠雄  ▽優良賞 前川忠昭、沢田嘉隆、庄野照彦(新冠)、庄司一也(同)、新ひだか町和牛センター

記念撮影の受賞者(前列中央・畑端さん)と関係者、主催者の酒井組合長(前列中央右)

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