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日高報知新聞

大河ドラマ制作の裏話【えりも】

ドラマ制作の舞台裏などを紹介する福岡チーフプロデューサー

【えりも】町140周年記念事業の一環で21日、NHK文化セミナーが開かれ、「大河ドラマ 青天を衝け」の制作舞台裏や撮影中のこぼれ話などが町福祉センターで紹介された。

 この日は、町内外から80人(定員制限)が入場し、同番組制作総括でNHK制作局の福岡利武チーフプロデュサーと、司会のNHK室蘭放送局の高橋秀和アナウンサーとのトークや、制作過程の断片映像を視聴して関係者の制作意欲に触れた。NHK室蘭放送局、NHK文化センター、町、町教委が共催。

 ドラマのあらすじは、ヒーローの渋沢栄一(吉沢亮)が、幕末の1840年(天保11年)に百姓の子として生まれた。ある日、御用金取立ての代官に歯向かって罵倒されたことから、官尊民卑制度に怒りを覚えて武士になることを決意する。

 その後、千代との結婚を期に尊皇攘夷に傾倒して横浜の外国人居留地焼き討ちをくわだてるが、いとこの反対で断念、逆に幕府に追われ京に逃げ、一橋慶喜の家臣なって一橋家の財政改革に手腕を発揮した。慶喜が徳川幕府の将軍になると幕臣にされて倒幕の意欲が消滅。

 栄一の転機は、パリ万博の随員に選ばれて、パリで株式会社と銀行の仕組みを知って民間の力が発揮する社会に衝撃を受ける。そんな折、日本から大政奉還の知らせを受けて無念の帰国。さらに突然、明治政府から大蔵省への任官を命ぜられ、租税・鉄道敷設・貨幣制度などの改革を推進して3年半後の33歳で辞任する。

 その後は、民間の改革に着手。大実業家として渋沢栄一が北海道で関わった事業では、北海道拓殖銀行、帝国製麻、函館~小樽間の鉄道敷設、十勝開墾農場、函館水力発電所、大日本ビール株式会社、炭鉱鉄道会社などの創設があり、全国で生涯に関わった会社創設は500社を数える。

 ステージでのトークでは、栄一や慶喜にどの俳優を起用するかでもめたことや、幕末・明治時代の写真映像と現在の撮影映像の合成写真などの成功で、その時代を表現できるリアルな場面を提供できたことなどを披露して会場を和ませた。

 「青天を衝け」は、NHK総合テレビで毎週日曜日午後8時から放送中。

 なお、2024年には紙幣のデザインが更新され、1万円札には渋沢栄一の肖像が登用されることになっている。

渋沢が北海道で関わった事業のパネルを展示

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