ひやま漁協 今年の秋サケ漁終了 数量金額ともに増【乙部】
【乙部】桧山沿岸の秋サケ漁が10月末に終了し、ひやま漁協(本所・乙部町)は漁獲高をまとめた。同漁協管内(八雲町熊石を含む)の水揚げ量は昨年比約1・5倍の863・5トン、金額は同約1・9倍の7億3360万円となり、1958年以降の道水産現勢に基づく管内サケ生産データで最高額だった2005年の約6億円を超えた。
管内の秋サケ漁は昨年は9月末~10月中旬にまとまった水揚げ量を確保し、11年以来となる500トンを超える569・2トンを記録。今年は9月20日ごろから10月5日にかけて水揚げ量が増え、昨年を大幅に上回った。
道東の太平洋沿岸を中心に有害な赤潮が発生し、漁業被害が出ていることなどから、金額が大幅に上昇したとみられている。桧山管内では、江差港内の一部で8月下旬に赤潮が確認されたが、ヤコウチュウによるもので漁業被害はなかった。
管内では15年度にサケ増殖施設移行検討協議会を立ち上げるなどして資源回復に取り組み、16年には秋サケ稚魚の過密飼育解消のため、乙部町栄野のサクラマス種苗センターを秋サケ増殖施設に改修。17年から毎年、稚魚300万匹の育成を始めた。
薄飼いで病気がつきにくいなど健苗性を高めた稚魚の放流も今年で5年目となり、成果が漁獲量にも反映されつつある。桧山さけ定置漁業振興協議会の工藤智司会長は「4年魚、5年魚がこれからも帰ってくることになるので今後も期待できる。地元の親魚から採卵して育てた稚魚を、桧山の海域に合わせて放流するなど工夫しているので、その効果も出てきたのではないか」と話す。
同漁協の佐々木英彦総務指導部長は「施設改修などオール桧山で増殖事業に取り組んできた。漁業者は自然産卵も増やすため、親魚を川上に運んだりと手をかけているので、今後も順調に捕れるようになってもらいたい」と期待を込めている。
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