米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手（27）の最優秀選手（ＭＶＰ）受賞が決まった19日朝、同選手が北海道日本ハム在籍時に応援大使を務めた浦河町では、来町時に 命名した馬「スターイレブン」（騙馬８歳）にニンジン入りのコンブの花束を贈って祝福した。

　大リーガー４年目の大谷選手は今シーズン、投手で９勝２敗、防御率３・18。打者ではア・リーグ３位の46本塁打、１００打点、26盗塁打率２割５分７厘の成績を残し、投打の二刀流でアメリカの野球ファンを熱狂させ、これまでに選手会年間最優秀選手、ア・リーグ最優秀野手、コミッショナー特別表彰、シルバースラッガー賞などを受賞し、ＭＶＰも満票の受賞となった。

　ＭＶＰは２００１年のマリナーズのイチロー以来、日本選手２人目の快挙。

　日本ハム時代の２０１５年、大谷選手は白村明弘投手（引退）ともに浦河町の応援大使に選ばれ、その年の11月27日に来町。ちょうど同町は、高齢者の介護予防や障害者の能力向上の乗馬療育用の馬を新しく購入したばかりで、町からの依頼に大谷選手が自分の背番号から「スターイレブン」と命名したいきさつがある。

　19日の大谷選手ＭＶＰおめでとう企画は、北海道日本ハムファイターズ浦河後援会（池田義信会長）が計画したもので、同馬をけい養する町乗馬公園に11人の会員が集合。午前８時50分前にネットで受賞を確認すると、拍手が沸き、覆馬場でスターイレブンに報告し、昔から縁起物として知られる特産品のコンブを加工した「喜コンブーケ」にニンジン10本を入れてプレゼント。

　後援会長に替わって贈呈した中山康子事務局次長は、「おめでとう。大谷選手また馬に乗りに来てください」と代表して祝福し、大谷選手が来町時に乗馬に立ち合った乗馬公園の職員は「体が大きい印象。運動神経がいいのか、上手に馬にのっていた」と思い出していた。

大谷選手命名のスターイレブンとＭＶＰを喜ぶ後援会員たち