東国原氏が地方創生語る 函館JC講演会【七飯】
【七飯】函館青年会議所(函館JC、紀國隆介理事長)は12日、元宮崎県知事の東国原英夫氏を招いた講演会を七飯町文化センターで開いた。「地方を劇的に変える東国原式創生法」と題し、自身の経験を交え、市民約400人に函館の地方創生に向けたヒントを語った。
新型コロナウイルスの影響でテレワークなど働き方が多様化し、地方でも働ける時代になったことから、コロナ禍を首都圏への一極集中を是正する機会と捉え、地方創生への関心を高めてもらおうと企画した。
東国原氏は宮崎県生まれ。タレント活動を経て、2007年から宮崎県知事を1期4年務めた。知事時代には開かれた県庁を目指し、予算編成の透明化などを進め、事業仕分けを実施してコストを削減。広報にも自身が担うとして予算を削った。また、在任時には地域活性化のツールとしてふるさと納税も導入となり「マンゴー、地鶏など宮崎の特産品にスポットを当てるととっつきやすいし、PRにもなる。県としてのプレゼンスを上げることにつながった」とした。
後半にはJCメンバーと函館の新たな産業の発掘・発信をテーマにパネルディスカッション。東国原氏は「函館は観光資源が豊富で、定着したブランド力がある。これからはデジタル化を推進し、移住によるリモートワークやワーケーションで選ばれる都市としてPRすべき」と提言。また、企業誘致による雇用創出に関し「函館は、道路などインフラが充実し、環境は整っている。雇用では地元の高校生、大学生を人材として育てることも重要」とし「若い人の活力や発想を生かし、失敗を恐れずチャレンジできる函館であってほしい」とエールを送った。
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