函館大妻高校（池田延己校長）家政科の第９回学習報告会が１３日、市芸術ホールで開かれた。１～３年１２７人が演奏や劇、ファッションショーなどを通じ、学びの成果を披露した。

　同科では２年生から、保育士や幼稚園教諭を目指す「子ども文化コース」と服飾やデザインの基礎を学ぶ「ファッション造形コース」に分かれて学習する。

　報告会は子ども文化コース２、３年生によるピアノ演奏と歌唱で幕を開け、生徒６人が入れ替わりでピアノ連弾するなど、楽しませた。１年生は保育検定や食物検定に向けた取り組み、２年生は園児向け食育劇、３年生は脚本から手掛けた創作劇を発表した。

　ファッション造形コースは、丹精込めて製作したドレスを生徒自身がモデルとなって披露。先輩とのコラボレーションも初めて企画され、生徒がデザイン・製作したドレスをプロのモデルが着用し、ヘアメイクも写真館などに勤務する卒業生が手掛けた。華やかなステージで来場した保護者らを魅了した。

　ピアノ演奏と劇に出演した石井美蘭さん（１８）は「最後にみんなで悔いのない発表ができた」と充実の表情。モデルとして活躍する同科卒業生、石井ちえさん（３４）は「後輩たちと同じステージを歩けたのは感慨深く、うれしかった」と話していた。

華やかな自作ドレスを身にまとい、ステージに立つ生徒