「魅力伝える作品に」瀬戸監督、映画館テーマのドキュメンタリー映画制作【函館】
全国のミニシアターを中心とした映画館を訪ねるドキュメンタリー映画「ようこそ映画館へ」(仮題)を制作している映画監督、瀬戸慎吾さん(51)が4日、約1カ月間の道内での撮影を終えた。軽トラックを改装した自作のキャンピングカーを運転し、函館をはじめ道内各地の映画館や映画のロケ地を巡った。瀬戸監督は「映画館の魅力を伝えられる作品にしたい」と話している。
瀬戸監督は、自身が監督を務めた長編「軽やかに地平を狙え!」の撮影などで静岡県伊豆市土肥地区を訪れたが、完成した作品を上映する映画館やホールもなく、助監督として関わった「海のふた」で使用した古民家を利用して、2015~19年に夏限定の映画祭を同地で開催してきた。
この活動が原点となり、映画館をテーマにしたドキュメンタリーの撮影を計画。瀬戸監督は「過疎、高齢化が進み、映画館が成立しない。映画館を維持するために頑張っている人の話を聞きたいと思った」と話す。
撮影は昨年1月に名古屋市でスタートしたが、コロナ禍もあって中断。この間に移動用として軽トラックを改装し、太陽光発電などを備えた自作のキャンピングカー「ハコブネ号」を完成させ、今年10月1日に函館から撮影を再開した。
約1カ月に及んだ撮影では、函館市民映画館シネマアイリスや函館と帯広にあるシネマ太陽、苫小牧のシネマ・トーラス、日高管内浦河町の大黒座などを訪問。道中、道内ロケ作品ゆかりの場所も巡った。映画館では開設の経緯や運営上のエピソードをインタビューし、コロナ禍以前には回復していないという映画館を取り巻く厳しい現状にも触れたという。アイリスの菅原和博代表からは佐藤泰志原作の映画の思いなどを聞いた。
今後、22年末の完成を目指して、道外のミニシアターを巡っていく。瀬戸さんは「毎日が劇的。自走しないと分からない、北海道の広さや住む人のおおらかな気質も感じた。高倉健さんの撮影地が思ったよりも多く、健さんの名残を巡る旅にもなった。旅行で改めて回りたい」と話していた。ユーチューブチャンネル「ハコブネシネマ。」ではハコブネ号改装の様子を公開している。
関連記事
500機ドローン Xマス彩る 道の駅で道内最大級ショー【上士幌】
LEDを搭載したドローン500機が冬の夜空を彩る、「かみしほろクリスマスドローンショー2024」(上士幌町ドローンコンテンツ実行委員会主催)が12月21~25日、上士幌町内の道の駅かみしほろで...
焼き魚をテークアウトで 移動販売「えぞ吉」が専門店開業【帯広】
魚の移動販売が人気だった「えぞ吉」(樽美拓哉代表)は22日、帯広市西21南2に「魚の炭火焼き専門店えぞ吉」を開業する。自家製の干し魚を浦幌木炭で「じっくり丁寧に焼いた」(樽美代表)商品などをテー...
ボージョレ解禁 コクある出来 十勝ワイン新酒もきょうから【帯広】
フランスのボージョレ地区で、その年に収穫したブドウを醸造したワイン「ボージョレ・ヌーボー」の販売が、21日午前0時に解禁された。十勝管内の酒販店にも早速並んでいる。 帯広市西18南3の「ワ...
海中転落、迅速救助に 室蘭海保、2消防と潜水訓練【室蘭】
室蘭海上保安部は18日、室蘭港南防波堤付近の海域で、室蘭と登別の両市消防本部との合同潜水訓練を実施した。車両転落などを想定した要救助者の捜索と救助を通して、万が一の際の手順や連携を確認した。 ...
思い出、ドアと一緒に 洞爺湖温泉観光協会、記念撮影用に設置【洞爺湖】
洞爺湖観光を楽しんでもらおうと、洞爺湖町の洞爺湖温泉観光協会(大西英生会長)は、湖周辺に記念撮影用の開き戸「TOYA DOORS」を設置した。同協会は「フォトスポットとして、ぜひ活用して」とP...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
道東道阿寒─釧路西 12月22日開通 札幌─釧路市街地直結【釧路市】
2函館市動物愛護管理センター開所 25日から運用 殺処分減へ【函館】
3帯広畜大「ゼニ研」に前田一歩園賞 ゼニガタアザラシの個体数調査継続【札幌】
4昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
5トラウトサーモン安定的生産に期待込め 浦河港内で養殖試験 浦河町栽培漁業研究会 事業化に向け可能性探る【浦河】
-
1
高校で卒業式、1623人が門出の日【釧路管内】
2タイ国鉄車両工場長 シンハカーンさん キハ183系を見学 安平
3昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
4釧路市動物園、ライオンのユウキ死ぬ【釧路】
5旧狩勝牧場再生へCF 返礼はソフト食べ放題やツアー 北広牧場【新得】