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日高報知新聞

大規模な防災訓練実施【浦河】

 浦河町は6日朝、津波避難訓練と町ファミリースポーツセンターに避難所の開設、陸上自衛隊の炊き出し、海上自衛隊からの救援物資輸送などの訓練を行った。

 東日本大震災から節目の10年を迎え、防災意識を高めるとともに日高海溝・千島海溝沿いで巨大地震発生による津波被害が懸念されることから、訓練実施により防災意識の向上、避難時における課題の整理を行うことが目的。

 訓練参加機関・団体は町内5地区6自治会、ファミリースポーツセンターで避難所開設・炊き出し訓練に24自治会、協力団体は浦河消防署、浦河警察署、日高振興局、道庁危機対策課などの官公庁、陸上自衛隊静内駐屯地第7高射特科連隊、海上自衛隊函館基地隊(掃海艇あおしま)、町内6自治会、民間団体から計約340人が参加した。町単独でこの規模の訓練は初めて。

 午前9時に「大津波警報」の緊急速報メールが携帯に通知され、西幌別地区(西幌別駅前自治会)と東栄地区(浜東栄自治会)、荻伏地区(荻伏市街、元浦川第1・第2自治会)、浜荻伏地区(浜荻伏自治会)の住民計124人がそれぞれ高台のある避難場所に徒歩で避難した。  役場裏の築地2号岸壁では海上自衛隊函館基地隊の掃海艇あおしまが着岸し物資輸送訓練、町ファミリースポーツセンターでは役場職員らが避難者受付所の設置や、避難者の誘導、堺町防災倉庫からの物資輸送、救急隊による搬送訓練など行った。

 このあと津波避難訓練を終えた人たちもファミリースポーツセンターに集まり、段ボールベッドや段ボールパーテーション、室内用テントの組み立て演習を行い、陸上自体隊静内駐屯地第7高射特科連隊が屋外で用意したカレーの炊き出しを試食した。

 訓練を終え、道庁危機対策課職員は「町民だけではなく陸上、海上自衛隊も参加し意義のあるものだった。訓練は何度も行うことで防災意識が高まる。そうすると防災に強いまちになるのでは」と講評した。

 1歳の子どもと参加した橋本琢実さん(32)と南緒さん(35)夫妻は「避難所の様子のイメージや子どもの様子もわかった。避難所での子どもの食事、おむつ、風呂など避難所で足りないところが確認できて良かった」と防災意識を高めた。

 池田拓町長は「東日本大震災から10年を迎え、当時の記憶も薄れてきていると思う。この訓練を通して気持ちを新たにしたい。たくさんの町民の参加があって良かった。災害は無いほうがいいが、備えだけはしっかりと行い、これからも町民の協力を得て避難訓練は実施していきたい」と話していた。

段ボールベッドを組み立てる町民たち

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