町民栄誉賞を代理で受け取った長岡大尚さん（前列中央）と関係者ら

　８月の東京五輪で女子バスケットボールのメンバーとして活躍し銀メダルを獲得した浦河町出身の長岡萌映子選手（27）に３日、浦河町民栄誉賞が贈られた。同賞は昨年「少年と犬」で直木賞を受賞した作家、馳星周さんに次いで２人目。

　町総合文化会館で開かれた表彰式は、現在リーグ中ということもあり長岡さん本人は出席できなかったが、代わりに父の大尚（だいじ）さん（札幌市）と来賓や関係者ら約50人が出席した。

　池田拓町長は「東京五輪での長岡選手の活躍が今でも目に焼き付いている。町民に夢と希望、活力を与えてくれた。長岡選手の今後ますますの活躍を心から期待している」とたたえた。

　佐々木孝雄町議会議長も「町民はもとより国民に大きな勇気、希望を与えた。また、町出身ということで全国に“浦河”の名を広めてくれたことにも感謝している」と祝辞を述べた。

　大尚さんは、関わった全ての人に感謝の言葉を述べたあと、萌映子さんの子どもの頃のエピソードを披露し、「子どもの競技は親も一緒に楽しむことが大切。口を出しすぎずに積極的に関わることが大事」と自論を話した。

　続いて萌映子さんからの「この度は賞をいただきありがとうございます。この賞に恥じないように今シーズンも精一杯頑張りますので応援よろしくお願いします」とビデオメッセージが披露されたあと、大尚さんへ飯田美和子町議会副議長から「コンブーケ」が贈られた。

　長岡選手の経歴は次の通り。

　◇町民栄誉賞

　▽長岡萌映子＝浦河町出身。２００９年、札幌山の手高１年生の時にＵ16日本代表に選出され、アジアＵ16選手権で準優勝。10年、Ｕ17世界選手権に出場５位。11年に史上２番目に若い17歳７カ月でバスケットボール女子日本代表に選出され、アジア選手権３位。16年リオデジャネイロ五輪ベスト８、17年アジアカップ優勝、大会ベスト５に選出。18年ワールドカップ９位、19年アジアカップ優勝、21年東京五輪で準優勝し銀メダル獲得。

長岡選手からビデオメ ッセージ