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函館新聞

逢坂氏接戦制し5選 衆院道8区【函館】

万歳三唱で5期目の当選を祝う逢坂氏(中央)=31日午後10時35分ごろ、札幌市内

 第49回衆院選は10月31日、投票が行われ、道8区(渡島・桧山管内)は即日開票の結果、立憲民主党前職の逢坂誠二氏(62)が5回目の当選を果たした。2017年10月の前回に引き続き一騎打ちとなった自民党元職の前田一男氏(55)=公明、新党大地推薦=は落選、議席を奪回することはできず、比例での復活もならなかった。投票率は8区全体で60・08%。函館市は57・70%と前回を0・4ポイント下回った。

 当 逢坂 誠二(62)=立憲・前 112、857票    前田 一男(55)=自民・元 101、379票

 逢坂氏は前回、旧立憲民主党に入党しながらも無所属で出馬し勝利。国民民主党と合流後も党代表特命補佐、党新型コロナウイルス対策本部長などの要職を歴任した。今回は党道連代表の立場を背負い、野党統一候補として出馬した。

 公示後は道内他地域で立候補した候補の応援にも出向き地元を空ける機会もあったが、これまでと同様に支持団体の連合や傘下労組の支援を受けた組織戦を展開。候補者を擁立しなかった共産党も支援に回った。函館以外では前田氏と大接戦となり、前回から得票を減らしながらも議席を守り抜いた。

 選挙戦では安倍晋三元首相、菅義偉前首相の政権運営について「説明責任を果たしていない」と批判。新型コロナ対策として生活困窮者への現金給付やPCR検査の充実を訴えたほか、農家の戸別所得補償制度復活などを主張。大間原発問題では避難計画の必要性に関する政府答弁を引き出した点を実績として反対を掲げ、自民批判票を取り込むとともに共産支持層を固め、無党派層にも浸透した。

 前田氏は2012年に小選挙区で初勝利も14、17年と小選挙区で2回連続して逢坂氏に敗れたため(14年は比例で復活)支部長の座を失ったが、18年5月に再度支部長に選出され、4年ぶりの議席奪回を目指した。

 議員在任中の各種インフラ整備の実績を強調するとともに、落選後は毎日函館市内で街頭演説を重ねたほか後援会の体制構築にも力を注いだ。建設、水産、商工団体などが手厚く支持したほか、函館市医師会の政治団体も前田氏のみに推薦を出した。

 選挙戦ではコロナ禍で疲弊した観光施策の充実、松前半島道路などのインフラ整備、病院船の函館港誘致などを掲げ、政権与党の代議士の必要性を主張。大間原発も「安全保障上の問題から止めるべき」とした。公示後は高橋はるみ前知事、鈴木直道知事らが応援に駆け付けたが、大票田の函館市で逢坂氏の後じんを拝した。1日午前1時現在、自民党の比例代表議席が固まっていないが、惜敗率で他選挙区の候補を下回っている。

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