現場作業は貴重な経験【新ひだか】
【新ひだか】道内初の林業大学校として昨年4月に開校した道立北の森づくり専門学院(旭川市、2年間、73人)の短期就業体験研修(短期インターンシップ)が25~28日の4日間、静内御園の伐採、剪定、薪製造販売を営む高野林業(高野真弦社長)で行われ、学生1人が研修した。
同学院は、百年先を見据えた北海道の森林づくりに向けて、林業・木材産業の即戦力となり、企業などの中核を担う人材を育成するための2年間の林業大学校として開校。授業の3分の2が実習で、現場での学びを重視するのが特色。伐木業務従事者、玉掛け、小型移動式クレーン運転など14の資格取得が可能で、2年目には3週間の長期インターンシップがあり、地域ごとの特色を学べる。
研修に参加した札幌市出身の早川竜人(りゅうと)さん(26)は、北海学園大学を卒業し、民間会社に2年務めてから入学した。
1日目は同社事務所で、会社概要や研修日程を打ち合せ、研修の場所となる新冠町の高江地区や節婦地区の伐採現場を見学した。同社は、ひだか中部森林組合から新冠高江地区間伐事業業務委託で山林面積約15㌶のトドマツの伐採を10月25日~11月30日までの期間で受注している。
2日目は、高江地区で高性能林業機械(グラップル)の操作体験。3日目も高江地区でチェーンソーを使った伐倒作業などを研修した。
短期研修を終えた早川さんは、「学校で習うことと現場は全く異なっており、現場での作業を通して数多くのことを学ぶことができた。重機操作やチェンソーなど実際の作業全てが新鮮で『リアル』を学ぶことができてとても貴重な経験となった。学院では基礎を学んでいるが、現場に出て基礎の重要性をひしひしと感じ、印象的だったことは、とにかく安全第一に作業を行っていること。会社の雰囲気が良く、皆さん丁寧にやさしく指導していただき高野林業さんにくることができて心底良かった」と感想を話した。
担当した高野哲臣(てっしん)専務は、「若い人が林業に興味を持って、真剣に取り組む姿勢がうれしい。これからの林業を支える担い手を応援したい」と激励した。
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