白鳳章にMB混声合唱団、書家天満さん 青麒章に天満谷さん【函館】
函館市文化団体協議会(鈴木大有会長、36団体)は今年度の白鳳(はくほう)章と青麒(せいき)章の受賞者を発表した。白鳳章は函館MB混声合唱団と書家、天満篤子さん(67)=函館書藝社=、青麒章には天満谷貴之さん(45)=同=が選ばれた。
函館MB混声合唱団は故石見普二男さんが1970年に結成。全日本合唱コンクールの全国大会で銅賞を3度受賞。10月31日には昨年開催できなかった創立50周年記念演奏会を開く。小野紀子理事長は「団員一同、喜んでいる。合唱を愛する気持ちがエネルギーとなり、石見先生が退かれた後も何人もの先生方に受け継がれ、続いているのだと思います」と話した。
天満さんは幼少期より父で書家の北村蒼鶴さんの薫陶を受け、北海道書道展、毎日書道展、創玄展などで長年にわたり数多くの賞を受賞。近年は日展でも連続入選を果たした。蒼玄書道会を主宰。道南の書道隆盛に尽力している。天満さんは「子どもの頃から好きで続けてきたことで受賞は(書に取り組む)仲間、友人があったからと感謝している。今後も自分で納得できる作品を一点でも書いていきたい」と話した。
天満谷さんは今年7月、日本最大の書道展の第72回毎日書道展漢字部門に出品した「一心歸」で、最高賞の会員賞を受賞。同月「中野北溟記念北の未来賞」で大賞に次ぐ奨励賞を受賞。道内書道界を担う若手書家の一人として高い評価を受けた。
1982年に創設。今年度分を含めて、函館の文化芸術活動の振興への貢献をたたえる白鳳章は127個人・団体、直近1年間の優れた活動を評価する青麒章は78個人・団体となった。表彰式は11月26日に行われる。
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