映像機材博物館、今月末でクローズ 展示拠点、札幌に移転へ【登別】

10月末で閉館して来春からは札幌に移転する登別映像機材博物館
歴史を感じる貴重なアナログ機材を展示している登別映像機材博物館(登別東町)が10月末で閉館し、来春に札幌へ移転することになった。山本敏館長(73)は「同級生をはじめ多くの人にお世話になった。移転は心苦しい限り」と話している。
登別育ちの山本さんは、映画好きが高じ映像業界に。CMやドキュメンタリー番組の制作を行ってきた。札幌在住だが「故郷への恩返し」として2015年(平成27年)、JR登別駅前に博物館を開いた。
テレビ放送の初期を支えたVTR装置、映写機、ビデオカメラなど、時代の変遷とともに転換した映像機器を並べた。実際に動く機械を展示することで、触れて学べるのが特徴的だった。
ここ数年は、自宅近くへの移転を考えていたが、物件が見つかり閉館に至った。新博物館は2階建ての1階スペースを借りて開館する。所有者に登別の施設を見てもらい、趣旨に賛同を得た。来春6月オープンを目指す。
「登別でオープンする際には、故郷の仲間など多くの人にお世話になった。閉館をなかなか言い出せず、本当に心苦しかった。同級生に『良かったな』と言ってもらえたことが何より」と話している。
映画の歴史を紹介する山本さんを招いた講演会が11月3日午後1時半から、登別市立図書館で行われる。「業界の隠語についても面白く話します」。問い合わせは図書館、電話0143・85局4324番へ。
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