サツマイモ生育順調 市農協、試験畑で収穫作業【伊達】
熟成後に食味検査へ
伊達市農協(佐藤哲組合長)が産地化を目指し試験栽培しているサツマイモの収穫作業が、市内清住町の畑で行われた。生育は順調で、収穫後はイモの保存性を高めるための実証実験に入った。
ベニアズマ1250本、シルクスイート1250本、ベニハルカ500本の苗を6月1日に植えた。積算温度が目安の2400度を超えたことから、農協職員やホクレン担当者ら20人が収穫した。
スコップによる手掘りと機械掘りで作業を行った。一つの苗から約1・5キロ、全体で2・5トンを収穫。10アール当たり2トンの目標をクリアした。
保存性を高めるため、高温多湿下で表面の傷口にコルク層を形成して腐敗を防ぐキュアリングの実証実験に入った。ビニールハウス内で1週間程度熟成させ、食味検査を行う。
農協では「収量は満足いく結果だが、大きさが不ぞろいなので栽培方法を検証する。価格の高い生食用に出荷するためには、保存施設の研究も必要だ」とした。
次年度は市内の複数の地区で試験栽培を行い、土壌の違いによる収量や品質の差を調べ、産地化の足掛かりにする方針だ。
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