浦河警察署（佃正広署長）前花壇で12日、ひまわりに水をやるなど栽培に協力をした潮見町の雛菊保育園（村上澄子園長）の園児10人が、種を収穫した。

　ひまわりは６月に町の花愛好者の「華・花倶楽部」の協力で植えたもの。「ひまわりの絆プロジェクトｉｎ浦河」の一環。

　プロジェクトは、２０１１年11月に京都府内の交通事故で亡くなった４歳の男の子が、生前大切に育てていたひまわりの種を警察官が引き継ぎ、全国に広めることで命の大切さを伝えていく活動。

　浦河署では、この活動を交通事故の防止だけでなく、防犯も含めたひまわりが見守る安全安心な地域づくり実現へ「幸福の黄色いひまわり」と名付け、警察署だけでなく各家庭、会社でも咲かせることによって、交通事故や犯罪に遭わない、新型コロナウイルスをはじめ病気にかからないという願いを込めている。

　この日は、雛菊保育園から年中・年長園児10人が浦河署を訪問。早速ひまわりの種の収穫を行い、配られた小袋に種を詰めた。袋いっぱいに種を詰めた園児たちは満足げな様子で、友達と種の量を見せあっていた。 　収穫体験のあとはパトカー乗車体験も行い、憧れのパトカーに園児たちから大喜びした。

　種は雛菊保育園の花壇に植えるほか、各自が家に持ち帰るという。

ひまわりの種を収穫した雛菊保育園の園児と関係者