窓口利用体験調査の成果を報告する市職員たち

　登別市主催の「窓口利用体験調査成果報告会」が１７日、市役所で開かれた。若手職員が中心となって実施した転入、証明書、転出、おくやみの調査内容を発表し、デジタル庁の窓口改革ＢＰＲアドバイザーで北見市職員の及川慎太郎さんから助言や小笠原春一市長から講評を受けた。

　調査を行った市職員、室蘭市、伊達市、苫小牧市、厚真町、窓口業務改革に取り組んでいる千葉県船橋市、札幌市、高知県高知市、東京都大田区の職員ら約５０人が参加した。

　成果報告では、家族構成などの体験者設定、タイムライン、調査結果、気付いたことを発表。転入を担当したチームは「必要な手続きや窓口が分からず、迷ったり、調べたりする時間が多かった」と課題を指摘した。

　改善案として「来庁者が動き回るのではなく、１カ所の窓口で全て手続きができれば、引き継ぐ必要もないし負担も軽減され、手続きの漏れを防ぐことができる。職員にとっても適宜確認しながら手続きが進められる」などと話していた。

　及川さんは「大事なのは調査を行って、こういう移動が発生していた、案内漏れがあったという課題に気付いたこと。次は課題にどう取り組むかを考えて」。小笠原市長は「案内板の改善など、すぐにできることは取り組んでほしい」とそれぞれ激励した。