船内設備などを点検する室蘭運輸支局の職員ら

　北海道運輸局室蘭運輸支局などは１６日、年末年始の輸送繁忙期を前に、津軽海峡フェリー（函館市、柏木隆久代表取締役社長）が運航している室蘭と青森を結ぶフェリー「ブルーマーメイド」（８８２０トン）の安全点検を行った。

　国土交通省が１０日から来年１月１０日にかけて設定する「年末年始の輸送等に関する安全総点検」の取り組みとして実施した。

　この日は同支局のほか、室蘭海保の職員ら計約２０人が３グループに分かれて点検を行った。船内や車両甲板などの備え付け救命胴衣や救命いかだ、降下式乗込装置、消火設備の管理体制のほか、非常経路を確認した。また、航海記録や安全管理マニュアルも点検した。

　点検後、室蘭海保の今治務交通課長は「改善を要する所はなかった。高い安全管理意識を持てている」と講評した。同支局の寺町大輔首席運輸企画専門官は「日々の点検、保守整備を引き続き着実に実施し、安全な運航に万全を期してほしい」と述べた。

　ブルーマーメイドの齊藤邦彦船長は、年間通して安全な運航に努めていると強調。「年末年始に関わらず、今後も継続していきたい」と話した。