４０歳以上枠で２年後代表へ意欲

小笠原市長に世界選手権の結果を報告する山田さん

　スタンドアップパドル（ＳＵＰ）の日本代表で、登別市出身の山田健太さん（３８）が、米フロリダ州で１１月に開催された国際カヌー連盟（ＩＣＦ）が主催する世界選手権に出場、団体部門で３位入賞に貢献した。今月１２日に小笠原春一登別市長を表敬訪問し、メダル獲得を報告した。

　ＳＵＰはハワイ発祥のアクティビティー。ボードに立って乗り１本のパドルを使い、水上をこぎながら進むスポーツ。山田さんは競技３年目にして、９月に東京で行われた代表選考会で優勝し、世界選手権への切符を手にした。

　山田さんが出場した団体は、４人チームで出走し、上位３人の合計タイムを競った。「コンディションも良く、大きな実力の差は無かった。海外の若い選手たちの勢いや爆発力はすごかったが、メダルを取れたことはうれしく、表彰台で君が代が流れた時は感動した」と初の世界大会を振り返った。

　一方、個人として臨んだロングディスタンス（長距離）は２９位、空気を入れたボードを使うインフレータブルは４位に終わった。「メダルは取れたが、個人では悔しい結果」と述べ、２年後の世界選手権に「オーバー４０（４０歳以上）」枠での再挑戦を宣言。「２年後も出場できるよう代表入りを目指し、次こそ優勝を」と意気込んだ。

　競技以外では支笏湖や洞爺湖、積丹など道内を中心にＳＵＰのツアーガイドとして活動しており、「登別でもＳＵＰを広め、ツアーなどのサポートをしたい」と話した。