働き盛りのための料理を作る参加者

　【網走】若者や働き盛りの人たちを対象にした、市食生活改善協議会（吉阪一子会長）の料理教室「ワンデイシェフの日」が、市保健センターで開かれた。

　一日三食取らなかったり、食事の時間が不規則になりがちな人たちに、しっかりと食事をすることの大切さを知ってもらうとともに、短時間で調理でき、かつ栄養価もしっかりとした料理を学んでもらおうというもの。毎年、この時期に開いている。 　今年も、働き盛りの世代を中心に定員の15人を上回る19人が受講した。

　メニューは「きのこの山和風ハヤシライス」「長いもトマトスープ」「れんこんとツナのデリ風サラダ」の３品。

　働き盛りを対象にしているため、摂取できるカロリーよりもタンパク質の量を重視したほか、仕事帰りに参加してもらったり、主婦よりも男性の参加者が多いという講座の特徴から、手軽にできる〝時短料理〟を意識したメニューになっている。

　それでも、旬の長イモやレンコンを取り入れたり、抗酸化作用のあるトマトを使ったりと食生活を考えた食材の使用、さらにはハヤシライスなので、普段の講座では使うことの少ない牛肉にするなど、日ごろの食生活を意識したメニューを提案している。

　参加した人たちは日ごろから包丁を振るっている人もいたが、多くは料理が未経験。同協議会のメンバーに教わりながら具材を切ったり、野菜をゆでるなどしていた。

　出来上がった料理は、みんなで試食。牛肉やキノコが入ったハヤシライスはもちろん、スープもサラダも食べ応えがあり、みな「今度は家でも作ってみよう」と話していた。

　同協議会は「全世代に広げよう　健康寿命延伸プロジェクト」をテーマに、子どもが料理と食育に親しむための親子料理教室、高齢者に健康を考えてもらうための料理教室、またサケなどの地元食材、乳製品など特定の食材を活用した料理教室など、幅広く教室を開いている。