しめ縄を完成させて笑顔の会員ら

【えりも】町郷土資料館北緯42度の会（草野一郎会長）は11月28日、師走を目前にして恒例の「しめ縄づくり」を行い、会員16人と資料館学芸員らも加わって手作りの作業に励んだ。

　しめ縄材のスゲグサ（オオナルコスゲ）は、８月と９月上旬の２回に分けて、会員らが町営スケートリンク奥小川沿いの私有地から、土地所有者の了解を得て採取し、それを資料館内の暗所に保管して自然乾燥させて自然色を保ち、11月下旬に保管庫から体験学習室に移して一定量に束ねた。

　しめ縄作りは、経験豊かな会員の指導で、草色を保っているスゲグサに霧吹きで適量に湿めらせて一握りづつ束ね、それを３人がかりで右寄り３筋のゴボウ状１・３㍍に寄りあげた。

　うち、１本は２本の繋ぎあわせに成功し、２・５㍍のしめ縄に紙垂れ４枚をつけて完成。

　参加者は、それぞれ１本を持ち帰って、わが家の神棚に飾り付けると心を弾ませていた。