行政DX 助っ人に「起業人」 東京のIT企業から【更別】
更別村は、行政DX(デジタルトランスフォーメーション)推進に関わる計画作成や内部の意識醸成を目指し、ネットランド(東京、岡野太郎社長)と地域活性化起業人の派遣に関する協定を締結した。5日には起業人2人が着任し、ITを活用した行政業務の効率化に向けたノウハウを伝えている。
スーパービレッジ構想事業などデジタルを活用した村民サービスを進める村では、役場内部の業務効率化も求められている。現在、若手職員6人によるプロジェクトチームを立ち上げ、業務改革に関わる「村DX推進計画」策定に向け準備を進めている。
ネットランドは、IT関連製品やサービス販売、IT導入支援を展開している。計画策定支援や職員のネットリテラシー(インターネットを安全に正しく使うための知識・能力)醸成に貢献しようと、派遣を決めた。同社の地域活性化起業人派遣は初めて。公共セクター事業グループの平子史也さんと横山智樹さんが、村総務課職員として着任した。
5日に村役場で行われた協定式には西山猛村長、岡野社長、平子さん、横山さんが出席。西山村長は「村の行政DX加速には、IT人材が圧倒的に不足している。民間のノウハウをお借りしながらスムーズなDXに取り組みたい」とあいさつ。岡野社長は「村職員のITスキル向上を支援しながら、計画作成のお手伝いをしていく。本社としてもバックアップしていきたい」と抱負を述べた。
平子さんと横山さんは役場各課のヒアリングを行い、業務の見直しやITツールの導入方法などの検討に着手している。村総務課としては、今年度内に村DX推進計画の基本方針をまとめたい考えだ。
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