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十勝毎日新聞

「サイロ」寄稿、朗読も 帯広小に100年讃歌 谷川さん死去【十勝】

児童詩誌「サイロ」の創刊50周年事業で帯広を訪れた谷川俊太郎さん。朗読や管内教諭とのトークで詩の魅力を語っていた(2010年10月22日、帯広市民文化ホール)

 老衰のため亡くなった詩人の谷川俊太郎さん。来帯して詩の朗読を披露するなど、十勝の住民とも交流を深めてきた。関係者からは惜しむ声が上がっている。

 谷川さんは十勝の児童詩誌「サイロ」の関連事業でたびたび来勝。1989年の発刊30年を記念したコンサートでは演奏に合わせた朗読を行ったほか、50周年の際には帯広市民文化ホールで、サイロ編集スタッフとの座談会などを行った。記念詩集には巻頭で「おめでとう〈サイロ〉」の詩も寄せた。六花亭(帯広市)ホームページによると、同社の社歌「六花亭の歌」も88年に作詞している。

 帯広小学校が96年に開校100年を迎えた際には、谷川さんが作詞、息子の賢作さんが作曲した記念讃歌「大きな木のうた」が作られた。同校体育館には現在も歌詞板が掲げられ、児童たちが始業式や終業式の際に歌う機会がある。

 野中利晃校長は「とてもすてきな曲。これからも大事に歌い継いでいきたい」と話している。

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