認定通知書を手にする菅原組の菅原社長（右）と国井所長

　若者の雇用・育成に積極的な企業を厚生労働大臣が認定する「ユースエール認定企業」として、建設業の菅原組（函館市浅野町、菅原修社長）とソフトウェア業のＣＡＭセンター（函館市富岡町、野呂雅代社長）が選ばれ、７日に函館公共職業安定所で認定通知書が交付された。

　ユースエールは、若者雇用促進法に基づき、有給休暇の取得率、残業時間、離職率など、１２項目の基準を満たす企業を認定する制度。認定マークの使用、公共調達での加点評価、日本政策金融公庫による低利融資などのメリットがある。認定後も年度ごとに基準を満たしているかの確認があり、同所管内の現在の認定企業は５社となった。

　交付式では、国井直樹所長が菅原社長と野呂社長にそれぞれ認定通知書を手渡した。菅原組は完全週休２日制への移行など労働環境の改善に力を入れており、菅原社長は「若者の雇用に対して認めてもらいうれしい。次代の若者を通して社会貢献を果たしていきたい。認定は就職活動している若者へのアピールになると思う」と話した。

　一方、ＣＡＭセンターは業務効率化など、働きやすい職場環境づくりに積極的に取り組んでいる。コロナ禍の影響による中断を挟んで３年ぶりの認定となり、野呂社長は「大変光栄に思っている。できるだけ長く認定を受けられるよう、会社の仕組みづくりに力を入れたい」と意欲を語った。