環状列石を再現したワークショップ

　ＮＰＯ法人Ｓ－ＡＩＲ（エスエア）と環状列石２０２４プロジェクトによるワークショップ「環状列石２０２４」が、室蘭市祝津町の旧絵鞆小学校で開かれた。縄文文化の要素の一つである環状列石のサークルを再現し、当時の文化に思いをはせた。

　Ｓ－ＡＩＲや北海道教育大学を中心に「環状列石２０２４プロジェクト」を結成。ワークショップは同大岩見沢校の芸能・スポーツビジネス専攻の３年生が主導し、約５０人が参加した。

　環状列石は、参加者の持ち込みなど約４００個の石を３階の体育館に運び、円状に並べて作った。参加者は出来上がったサークルに次々と感嘆の声をあげ、縄文人がなぜ石を持ち寄って集まったのかという謎に関心を抱いていた。このワークショップの模様は札幌在住の映像作家、畑中正人さんが撮影し、後日イメージ映像として道庁関連サイトで公開する。

　同大学岩見沢校の柴田尚教授は「旧絵鞆小で初めて行った難しい企画だったが、うまくいった」と振り返った。

　この日はイギリスのオークニー諸島から考古学者のアントニア・トーマス博士を特別ゲストとして招き、「オークニー諸島の古代遺跡」と題した特別講義も行われた。