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日高報知新聞

百人浜を歩き楽しむ! 日高山脈襟裳十勝 国立公園自然体験会【えりも】

百人浜の海岸で髙橋学芸員に漂着物を見てもらう小学生たち

【えりも】日高山脈襟裳十勝国立公園の誕生を記念し、日高振興局主催の国立公園自然体験会「Feel The HIDAKA in えりも町―百人浜を歩いてみよう!―」が9月28日、百人浜で開かれ、幼児や小学生13人と保護者ら11人が参加して、ビーチコーミングと雄大な自然の魅力を楽しんだ。

 町と町マリンビジョン協議会が協力。

 一行は、百人浜オートキャンプ場で振興局地域政策課の荒谷周二働き手確保室長から、イベントの趣旨と注意事項などの説明を受け、百人浜駐車場から遊歩道を海浜へ。途中、道端のクロマツ林では、日高南部森林管理署えりも治山事業所の宮崎亙治山技術官から、緑化事業成功までの長年の努力について聞いた。

 この日の海浜は、晴天に暖かいそよ風と、寄せては返す波の音で絶好のロケーション。参加者らは早速100㍍ほどの区間で、高波で漂着したペットボトル、魚網、空き缶、貝殻などを拾い集め、ロシア語が書かれたペットボトル、ティーバック、プラスチックなどに特に興味を示し、町郷土資料館の高橋梨沙、堂元菜々実両学芸員と、石川慎也町企画課長ら報告していた。

 高橋学芸員は「海は多くの生き物の住み家、ゴミのぽい捨ては絶対しないこと」と話し、高学年の児童らは、北方のカムチャッカ、千島列島沿岸から北海道沿岸に南下する海流(親潮)の影響で、ロシア製品のゴミが百人浜に漂着することも理解した。

 参加した伊吹光翔君(9)は「海はみんなで大切にしようと思った。砂やゴダの中にもたくさんの生き物が棲んでいた。お母さんがチョウチョウ貝を見つけてくれてうれしかった」と話した。

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