少年の部の日本一に輝いた近藤さん

　【江差】第６０回記念江差追分全国大会（江差追分会、町主催、函館新聞社など後援）は最終日の２２日、町文化会館で一般・熟年の各決選会と少年大会が行われた。審査の結果、一般の部は札幌市の内村義徳さんが追分日本一の栄光をつかんだ。熟年の部は札幌市の佐藤美枝子さん、少年の部は千歳市の中学１年生、近藤佳星さんがそれぞれ頂点に立った。

　今年の大会には、一般、熟年、少年の３部門に約３５０人が出場。２０、２１日は一般・熟年の予選会が行われ、一般５０人、熟年３５人が決選会に進み、競演した。

　少年の部を制した近藤さんは母の影響で２歳から民謡を始め、全国大会は５度目の出場。昨年は２位とあと一歩で涙を飲んだが、今年は師匠の福士優子さんをソイ掛けに、佐藤秀悌さんを尺八奏者に従え、堂々とした歌声を披露し、宿願の全国優勝を果たした。「夢だったのでうれしい。いろいろな人に感謝の気持ちを込めて歌うことができた」と笑顔を見せた。２位には地元江差から出場した中学３年の高島紫音さんが入った。

　アトラクションでは前回大会で優勝した一般の山本恵美さん（札幌市）、熟年の道高勉さん（せたな町）、少年の内村月菜さん（札幌市）が出演し、会場を盛り上げた。