手回し発電に挑戦する子ども（ほくでんネットワーク道南統括支店）

　函館市内の文化・教育施設や民間施設を夜間開放する「はこだてカルチャーナイト」（実行委主催）が２０日、市内各所で開かれた。２０回目の今年は新たに緑の島エリアが加わり、４５の企業や団体が３１会場に分かれ実施。多くの家族連れが一夜限りの体験を楽しんだ。

　〇…緑の島エリアは自衛隊函館地方協力本部や、道警情報通信部函館方面情報通信部が、車両展示などを行った。陸上自衛隊函館駐屯地第２８普通科連隊の８２式指揮通信車の展示ブースは、子どもが車両の前で写真を撮ったり、車両上部のハッチから顔を出したりする姿も見られた。このほか、射的などの縁日コーナーも設け、子どもから大人まで夜の緑の島を楽しんでいた。北斗谷川小３年の坂見風羽君（９）は「陸上自衛隊の車両が大きく、しかも迫力があって面白かった」と笑顔だった。

　○…ほくでんネットワーク道南統括支店（千歳町）は、再生可能エネルギーをテーマに渡島総合振興局、北海道エネルギーとコラボレーション。子どもたちは、空気入れを押し熱を集めるヒートポンプや給油体験、エコクイズなどを通じ、エネルギー問題を身近に感じていた。

　函館本通小４年の松井歌乃さん（９）は、自転車をこいでライトを点灯させる発電に挑戦し「ライトを付けるのは結構大変」と電気の貴重さを実感。「毎年来ているが、いつも新しい体験ができて楽しい」と目を輝かせていた。