展覧会最終日に行われたライブコンサート

　伊達市出身の彫刻家・渡辺元佳さんの大型作品「インフレータブルシリーズ」などを並べた展覧会は最終日の１６日夜、ライブコンサートを行った。会場のだて歴史の杜カルチャーセンターは、幻想的な雰囲気の中、市民らが音楽、飲食を楽しみながら、イマジネーションを膨らませた。

　ライブコンサートはベルリンと北海道に拠点を持ち２０１９年の「伊達１５０年記念式典」で、パフォーマンスの音楽を担当したピアニストで音環境デザイナーの福田基さんが登場。無数の鏡が付き照明を反射するピアノを弾き旋律を奏でた。

　コンサートでは地元で活動するダンスグループメンバーが、音楽に合わせダンスを披露。会場ではプチマルシェなどもあり多彩なプログラムがより非日常を演出。創造性に満ちあふれた空間を生み出していた。

　５年ぶりに地元での展覧会を終え６日間の会期とワークショップなどで市民や子どもたちと触れ合った渡辺さん。特に多くの子どもたちが足を運んでくれたことが印象的だったという。

　展覧会開催に対し関係者に感謝を述べ「子どもたちの記憶に残ってくれればうれしい。今度は街を舞台にしたアートプロジェクト（アート、音楽、パフォーマンスなど）ができたら楽しいと、勝手に思っています」と笑顔を見せた。