ブドウの甘い香りが漂う中、運ばれた実をチェックする従業員

　【七飯】ブドウの収穫期を迎え、はこだてわいん（町上藤城、佐藤恭介社長）で１３日、ワインの仕込み作業が始まった。昨年よりも２日遅れの作業開始だが、ブドウは天候に恵まれ順調に生育。この日は、後志管内仁木町産の白ワイン用ブドウ「ポートランド」、赤ワイン用ブドウ「キャンベルアーリー」計約９トン分の仕込みを行った。

　工場内は甘い香りに包まれ、ベルトコンベヤーで運ばれたブドウを機械で取り除き、従業員が手作業で変色した実を取り除くなどしていた。この日のブドウで仕込んだ新酒は１１月中旬にも店頭に並ぶ予定。

　同社企画室の松田崇課長は「今年のブドウは一粒一粒が大きく糖度と酸味のバランスがとれたブドウが収穫できた。香り高く濃厚な味わいのワインが期待できそうなので楽しみに待ってほしい」と話している。

　新酒の仕込みは１１月上旬まで続き、仁木町や後志管内余市町の契約農家のほか、七飯町内の自社農場のブドウも使い、約３００トンの仕込みを行う。