24年産米初検査 工藤さん、田中さん全量一等判定【七飯】
【七飯】JA新はこだて七飯営農センター農産物検査場で13日、JA管内のトップを切って2024年産新米の初検査が行われた。出荷した町鶴野の工藤誠一さん(55)の「ゆめぴりか」13・5トンと、町桜町の田中一義さん(67)の「ふっくりんこ」6トンがいずれも全量一等判定を受けた。
道農産協会の検査員が担当し、米袋からサンプルを抽出し形質や水分含有量、整粒歩合などを丁寧に調べた。一等判定を受けた工藤さんと田中さんにJAが記念品を贈った。
工藤さんは約12ヘクタールの圃場(ほじょう)でゆめぴりかを作り、例年並みの今月1日から今年の稲刈りを始めた。「高温の影響を心配していたが、収量も例年並みで判定も良かった。1日も早く出回り、多くの人に食べてほしい」と話した。約3ヘクタールでふっくりんこを作る田中さんも例年並みの6日から稲刈りをスタートし「虫害が心配だったが、一等判定でほっとした」と目を細めた。
JA米穀畑作課によると、今年産米の出荷契約戸数は700戸、面積は3400ヘクタールで、同課は「例年並みの収量を期待したい」とする。ホクレン函館支所によると、ゆめぴりかの新米は既に道内のスーパーなどの店頭に並んでおり、ななつぼしは17日ごろからの予定。全国的にコメの品薄状態が続く中、同支所は「今週、来週で消費者に届けられるのでは」としている。
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