毎日こどもピアノコンクール本選会で杉山君と正津さんが銀賞【函館】
第43回毎日こどもピアノコンクール(毎日新聞社主催)本選会の小学校5年生の部で道教育大付属函館小5年の杉山裕太郎君(11)、高校の部で函館中部高校1年の正津尊(みこと)さん(15)が銀賞を受賞した。自己最高となる結果に2人は「うれしい」と笑顔を見せている。
7月の函館地区予選をそれぞれ金賞で通過。8月に札幌サンプラザコンサートホールで開かれた本選会に出場した。
幼稚園時代から6年連続で同コンクールに挑戦している杉山君は、課題曲でバッハ「インヴェンション」、選択曲でハイドン「ソナタ」を演奏。練習の成果を発揮し、小学校5年生の部に出場した59人のうち、金賞2人に次ぐ銀賞4人の1人に選ばれた。
小学2年生の時に獲得した銅賞を上回る結果に、杉山君は「自分の力を全部出し切ってできた。雰囲気にのまれて結構緊張したけど、授賞式で名前が呼ばれた時はほっとしてうれしかった」と笑顔。指導する伊藤亜希子さんは「堂々としていて、とてもいい演奏だった。この一年、びっくりするほど目覚ましく伸びている」と成長に目を細めている。
一方、正津さんは高校受験を控えた昨年は出場していないが、これまでも同コンクールに出ており、5回目となる今年は課題曲のバッハ「平均律クラヴィーア曲集」、選択曲のリスト「ため息」を披露。高校の部の28人のうち、金賞1人に次ぐ銀賞3人に入り、選択曲で特に印象深い演奏をしたとして審査員特別賞も手にした。
おととしの銅賞と特別賞のバッハ賞に続く受賞に正津さんは「完璧な出来栄えではなかったが、満足感でいっぱい」と充実した表情。バッハの曲を好んで弾き、初挑戦のリストで高評価を受けた正津さんの姿に指導者の渡辺寿絵さんも「技巧的に難しい曲だが、とても豊かに表現できていた。一つの扉を開けて新しい面が見れた」と喜んでいる。
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