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室蘭民報

頑張る人たち応援したい 室蘭の「おださとさん」【室蘭】

地域のイベント、インスタで発信

イベント会場で写真や動画を撮るおださとさん

 長年、日本の基幹産業を支えてきた大手製鉄所で勤務した室蘭市在住のおださとさん(本名・小田島諭さん)。定年後、新たな挑戦として始めたのが、まちの魅力を発信するインフルエンサー活動。「交流の幅を広げながら室蘭の良さを紹介したい」と語る。

 SNS(交流サイト)活用が必須な現代のマーケティング戦略において「インフルエンサー」の存在は大きく、小田島さんのような地域密着型で行う個人活動は、地方都市の活性化にとって重要な役割を果たすことが期待される。

 写真や動画など、視覚的な情報発信に特化したインスタグラムを始めたのは2022年8月ごろ。元々カメラが好きなこともあり、構図にもこだわりながら日々の備忘録代わりとして、洞爺湖や登別地獄谷といった身近な風景をメーンに投稿していた。

 頑張っている人たちを応援したい。室蘭港にクルーズ船を撮影に行った際、乗船客をもてなす市内有志団体メンバーの姿を見て「何かできることはないか」と投稿内容を一新した。各地で開かれるイベントの様子を紹介し、主催者の思いなどもアップしている。

 小田島さんは、老若男女が楽しめる内容を心がけ、現在までにフォロワーは千人を超えた。SNSや新聞、公共施設に出向き開催予定のイベントを確認して独自に取材を行う日々を送るといい、「多い日には4~5カ所くらいですかね」

 インフルエンサーとはいえ、個人での活動は多くの制約が伴う。ネットにアップする際の権利や個人特定につながらないように-など、さまざまな許可取りも必要。削除してほしいと言われることもしばしばあり、「相手の気持ちを尊重、嫌がること、迷惑をかけないようにと決めている」

 限られた財源を切り崩しながらの活動は経済的負担も大きい。クラウドファンディングや会社設立を勧められることも多いが「できるだけ自分でやり切りたい」と強い思いを持つ。心配する声に感謝もしつつ「僕自身、会場でさまざまな人との新しい出会いを楽しんでいる」と笑う。

 交流関係は大幅に変わった。新しい人たちとの出会いがあれば、縁遠くなることも。それでも、生きている間にどれだけ多くの人たちと出会えるか楽しみ。体が動く限り、幅広く交流の場を広げ、人と人をつなげられる人になりたい。

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