「環境」テーマに多彩な体験【函館】
はこだて国際科学祭始まる
道南の多数の会場で行う、科学をテーマにした一大イベント「はこだて国際科学祭2024」(サイエンス・サポート函館主催、美馬のゆり代表)の本イベントが17日、函館市本町のシエスタハコダテをメイン会場に始まった。多彩な体験ができる「科学屋台」のほか、高校生の研究発表、親子連れを対象にした出張教室、企画展が開かれ、来場者はさまざまなプログラムを通じ科学技術の理解を深めた。本イベントは25日まで。
イベントは2009年に始まり、16回目。今回のメインテーマ「環境」に沿い、地域の学生が部活動の研究発表をする機会としても活用。昨年参加した函館大付属柏稜高の理科研究部に加え、大野農業高の畑作班とボランティア部、七飯高の科学同好会、函館水産高の品質管理流通科、函館中部高の科学部がグループごとにブースを設けた。
このうち、水産高は「急速に進む魚離れをニシンの江差揚げが解決!」と題して発表。5年間の研究のまとめとして、魚離れの考えられる要因や魚の生臭さを軽減する研究、ニシンの調理法、小骨処理の研究などを展示した。
生徒の発表を聞いた道教育大函館校の松浦俊彦教授は「高校生が地域の課題を解決しようと、真剣に考え研究した発表を聞いて驚いた。非常に明るい未来を感じた」と話した。
18日はシエスタハコダテで4ブースが出展する科学屋台のほか、市青年センターで開くオーロラの仕組みや化石の発掘を体験するイベント「ジオ・フェスティバル」や、DNAを取り出してみる企画「親子バイオ実験教室」、市熱帯植物園で開く「昆虫学習会」など幅広い催しが開かれる。
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