防災士目指し研修 養成講座、小学3年も挑戦【根室】
【根室】市防災士養成研修講座が、市総合文化会館を会場に23、24日の日程で始まった。札幌市以外での講座は、今年6月の釧路市に次ぐ道内2例目となる。参加者は小学3年生~78歳代までの91人で、うち3分の1が女性。全員が最終日の試験を目指し、講義に臨んだ。
市の講座は防災士研修センター(東京)が担う。当初定員50人で公募したが、定員を大きく超えたため枠を100人に拡大。今回の参加者で市の助成対象者は約80人。ほかは中標津町や帯広市など他の自治体からの参加者だ。
研修は1日約9時間。救急救命講習の座学と実技に加え、専門家を講師にした地震や津波、風水害、土砂災害、火山、気象のほか、防災士の活動や自主防災活動の講義など多岐にわたり、最終日の24日、研修終了直前の資格取得試験に挑戦する。合否は12月9日までに受講者に郵送で届く。
初日の救急救命講習では研修センター職員から「日ごろから自動体外式除細動器(AED)がどこにあるかを把握しておきましょう」などと呼び掛けがありAED使用時の注意点などの紹介後、実際の心臓マッサージと同様の力を加えなければ音が鳴らない研修器具「あっぱくんライト」を使い、心肺蘇生法やAEDの使用手順を学んだ。
根室、釧路地方は日本海溝・千島海溝沖沿いの巨大地震発生が懸念されている。防災士研修センターの玉田太郎代表は「防災士は地域防災力向上に資する資格。根室での危機意識共有に役立ててほしい」と話していた。
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