湯あがり娘を手もぎする安川さん

　函館・近郊の農家で、夏の味覚エダマメを収穫し、出荷する作業が盛んに行われている。農家が手もぎした鮮度抜群のエダマメが、農産物直売所などに並んでいる。

　安川農園（函館市亀田港町、安川満江代表）は、茶豆風味の良食味品種「湯あがり娘」を２０年以上作付ける。今年は作付面積が少なく、ハウスと露地合わせて３アールで作る。ハウスものは今月１０日に収穫を始め、１週間に１回収穫し、あと２回ほどで終わるという。露地は９月中旬に収穫予定。朝涼しい時間に豆刈り鎌を使いエダマメを刈り取り、倉庫前で丁寧に手もぎし、選別して袋詰めする。

　安川さん（６１）は「湯あがり娘は茶豆と青豆のいいとこどりで、甘みと香りが強い。肥料に敏感で草丈が大きくなりやすいので作りにくいとされる。でも根強いファンが多く、栽培を続けている」と話す。「水洗い後、塩もみして５分置き、そのまま熱湯に入れ、さらに５分ゆでるのが一番おいしい。ゆで過ぎると甘みが逃げるので注意」と話す。

　安川さんの湯あがり娘は、ＪＡ函館市亀田の「ファーマーズマーケット亀ちゃん」（昭和４）で４００グラム入り５００円で販売している。