4年ぶり対面開催、日鋼記念病院がんサロン 患者らの居場所“復活”【室蘭】
日鋼記念病院(室蘭市新富町、高橋弘昌院長)は7日、コロナ禍でオンラインに限定していたがんサロン・ほっとほーむを、対面形式として再開した。4年ぶりの開催で、出席者は久しぶりの顔合わせを喜びながら現状報告。患者らの居場所づくりの重要性を再確認した。
ほっとほーむは2018年7月から開催。従来の在宅緩和ケア支援広場とがんサロンを統合。がん患者や家族らの不安軽減などを目指し活動を展開。コロナ禍で20年3月から活動中止。同年10月からオンラインで復活していた。
スタッフ含めて7人が参加した。初めに出席者が「対面でできることは本当にうれしい」「モットーは明るく楽しく過ごすことです」と自己紹介。医療福祉相談室の医療ソーシャルワーカー・志摩瑞基さんが「勉強会も大事だが、気軽に立ち寄れる居場所としての役割も備えている。特段の用事がなくても『寄ってみたよ』と言ってもらえる場にしたい」と呼びかけた。
緩和ケアチーム主任の看護師・高橋純子さんがリンパと体の関係性について説明。リンパ液がたまりむくんだ状態になるリンパ浮腫の対応として「マッサージでリンパ液の流れを整えた上で、弾性着衣などの対応を」と呼びかけた。重たいものを持たないなど、体に負荷をかける行動を避けるようにもアドバイスした。
志摩さんは「オンラインを続ける中で、参加者の皆さんから対面開催の希望が寄せられていた。今回の内容を、今後のほっとほーむに反映させていきたい」と話した。
ほっとほーむは毎月第1水曜日に開催していく計画。次回は9月4日予定。問い合わせは同院がん相談支援センター、電話0143・22・2225へ。
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