むかわ町かわまちづくり計画 国交省の支援制度に登録 水上アクティビティー
むかわ町を流れる鵡川を生かしたにぎわい創出を目指し、同町まちづくり委員会が作成した「むかわ町かわまちづくり計画」が、国土交通省の「かわまちづくり支援制度」に登録された。計画にはカヌーなど水上アクティビティーの利便性向上のための河川・周辺施設整備や干潟への散策路整備などが盛り込まれており、登録されたことで、さまざまな施策に国の支援が受けられる。
同支援制度は、1級河川を管理する同省が2009年度に創設。市町村や民間事業者、住民と河川管理者が連携し、河川とまちが融合した良好な空間形成を目指す取り組みで、道内の登録は15カ所目。
むかわ町の計画は、鵡川の流れが鵡川地区では緩やか、穂別地区では少し速い特性を利用し、民間事業者によるカヌーやSUP(ボードの上でパドルを漕ぎ水上を進むアクティビティー)、ラフティングなどの体験ツアー、スクールの運営を目指す。さらに、地元農産品の販売や、ししゃもふ化場施設などと連携した特産物のPR、川沿いでのテントサウナのイベントなどを企画している。
登録により国は、鵡川地区のたんぽぽ公園上流側の管理用通路や、子どもの水遊び場として活用できる緩傾斜を整備する。町は点在する拠点への周遊性を高めるため、道の駅むかわ四季の館から鵡川河口の干潟までの散策路を整備し、案内板を設置する。穂別地区では、国が河岸へのアクセス通路、鵡川上流部のカヌーやSUPの発着場を整備し、町は休憩施設やベンチを設置する。いずれも29年度までの整備を計画している。
同委員会は町や地元団体によって10年に組織され、水辺を生かした地域活性化やまちなか再生に向け、議論を進めてきた。同計画は今年6月に同省に提出、今月8日に道開発局が登録を発表した。
町総合政策課は「18年9月の胆振東部地震前から(登録に)動き、ようやく実現できた。施策の拠点を整備し、鵡川、穂別両地区の交流、地域活性化につなげたい」としている。
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