木村 感謝を結果に 帯広出身・パラ自転車初出場【東京】
パリ・パラリンピックの自転車競技に出場する日本代表4選手の記者会見が23日、都内で開かれた。MBクラス(視覚障害を持つ選手)で初出場する帯広市出身の木村和平(かずへい、27)=楽天ソシオビジネス-道札幌視覚支援学校、帯緑陽高、帯緑園中、森の里小出=は「自己ベストを出し、メダルに絡めるような戦いをしたい」と決意を語った。
生まれつき視覚障害がある木村選手は、2人乗り自転車「タンデム」で4種目に出場する。前のサドルに目の見える競技パートナー(パイロット)が乗り、状況判断やサドル操作などを担当。後ろのサドルには視覚障害者(ストーカー)が乗り、息を合わせてペダルをこぐ。パイロットは三浦生誠(きあき)選手(22)=日本競輪選手養成所=が務める。
会見で木村選手は「パラサイクリング連盟などの支援のおかげで出場することができ、感謝している。感謝を結果でお返しできるよう頑張りたい」と話した。前回2021年の東京大会は代表入りを逃したが、この3年間、ペアを組む三浦選手とレベル向上を図ってきた。「パイロットの操作性が失われないよう、常に2人で話し合いながらポジションや走り方を作り上げてきた」と自信を見せた。
メインターゲットとしてトレーニングを積んできた1000メートルタイムトライアルの他、4000メートル個人パーシュート、ロードタイムトライアル、ロードレースに出場する。
日本代表は木村選手の他、杉浦佳子(53)、川本翔大(27)、藤田征樹(39)の計4選手が出場。トラック・ロードの両種目でのメダル獲得と、全選手の8位以内入賞を目標に掲げている。競技期間はトラック種目が8月29日~9月1日、ロード種目が9月4~7日。
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