登別中学校(毛利憲二校長、50人)の生徒が19日、登別港町の市観光交流センターヌプルで郷土芸能「熊舞」を披露した。8月下旬に開催予定の登別地獄まつりでの発表に向け、練習成果を保護者や観光客約50人に披露した。
熊舞は1981年、登別温泉街で働く若者たちが創作した郷土芸能。翌82年から旧登別温泉中学校の生徒が舞に取り組み、2004年の学校統合後は登別中が引き継ぎ、地域のイベントに花を添えている。
ヌプルでの熊舞披露は初めて。2、3年生が演舞した。2人1組で取り組むクマ役は黒い衣装に身を包み、笛や太鼓、鐘の音に合わせて立ち上がったり、転がったりと躍動。面を着けた狩人役も、クマ役との息をピッタリ合わせた演技で会場を沸かせた。
生徒たちは昨年の秋から熊舞保存会の指導を受けながら、総合的な学習として熊舞に取り組んできた。毛利校長は「始めたばかりのころよりも一回り成長してきた。地獄まつりではもっと大きな会場で多くの人が見てくれる。特色ある芸能を知ってもらえたら」と期待していた。