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釧路新聞

釧路の昔見て触れて なつかし館で体験学習【釧路市】

児童に所蔵品などを説明する中野館長

 釧路市立清明小学校(田中君枝校長)は6月28日、全校遠足を行った。各学年それぞれ趣向を凝らして計画し、6年生43人は徒歩で釧路市内を巡る体験学習を実施。中でも「釧路駅前なつかし館」では、アイヌ民族に関する多彩な展示を見学し、民族衣装を着てみるなど、釧路の歴史などに触れる貴重な学びを体験した。

 好天に恵まれたこの日、6年生は旭橋のたもとから釧路川左岸を通って幣舞橋を渡り、ぬさまい広場で記念撮影。北大通を北上し、午前10時になつかし館に到着した。館内では2班に分かれ、1階と2階の展示物を交互に見学した。2階には昭和時代の風景写真や古い雑誌や生活雑貨、アイドルのレコードや映画のポスターなどが展示され、中野勝広館長は戦時中に使った防空頭巾などの使い方を説明。児童は霧笛のラッパを鳴らしたり、昔の品を手に取ったりして楽しんだ。

 1階ではアイヌ民族関連の珍しい展示を見て回り、民族衣装を着て記念写真を撮るなど館内での体験を楽しんだ。霧笛のラッパを鳴らした津金澤隼大君(11)は「面白かったし、時代を感じました」。アイヌ民族の衣装を着た岩城璃奈さん(11)は「アイヌの衣装は浴衣を着た感じだった。楽しかったです」と話した。

 児童を案内した中野館長は「なつかし館は、釧路の子供たちが釧路の昔を学習をするためにある、と思っているのできょうは最高の場を提供できたと思う」。遠足を企画した山本真吾教諭は「遠足と抱き合わせで釧路の街を学ぶ機会にしたかった。なつかし館は最高の教材になりました」と振り返った。

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