北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

函館新聞

6月のスルメイカ取扱量、過去最低の19トン サイズも平均より小型【函館】

 函館市農林水産部がまとめた市水産物地方卸売市場での6月の生鮮スルメイカ取扱量は、前年同期比10トン減の19トンにとどまった。漁期ごとの統計を取り始めた2005年以降で、21年の26トンを下回り、過去最低を更新。漁期が始まって1カ月だが、壊滅的な不漁に見舞われている。

 漁が解禁した6月の100トン割れは8年連続で、低水準が続いている。同部によると、1キロ単価は同390円高い1722円で、過去最高。取扱金額は同667万円減の3226万円。出漁日数は昨年と同じ18日で、取扱量の内訳は上旬8トン、中旬3トン、下旬8トンだった。同部は「量が少なくてもほしい人は買う。(末端価格が高く)買い控えで市民の消費には結び付きにくい」とする。

 6月単月の取扱量を見ると、17年の96トンから100トンを下回り、18年31トン、19年42トン、20年47トン、21年26トンと推移。22年は47トンと盛り返したが、23年は再び29トンと落ち込んだ。

 道総研函館水試の試験調査船「金星丸」(151トン、イカ釣り機5台、集魚灯20灯)が6月11~20日に道南日本海6地点で実施した分布調査では、イカ釣り機1台1時間当たりの漁獲数は平均0・2匹で、昨年5地点の平均(0・31匹)と同程度。過去5年(19~23年)の平均値(1・55匹)を下回り、10年以降で最も低い値だった。

 漁獲したイカの胴長の範囲は4~17センチ(昨年5~18センチ)で、最も多かったサイズは14センチ(昨年15センチ、過去5年平均15センチ)、胴長の平均値は13・8センチ(昨年14・2センチ、過去5年平均15・2センチ)で、昨年と過去5年平均よりも小型。

 同水試の木村俊介研究職員は「日本海を北上する秋生まれ群の資源状況が良くないこと、道南近海の海水温が平年よりやや低い傾向でイカの来遊が遅れていることが要因」とした上で「7~8月の水揚げは少なく、厳しい状況が続く。この先も数量は増えないだろう」とみている。

6月の市場取扱量が19トンにとどまったスルメイカ(6月5日、函館漁港で)

関連記事

苫小牧民報

ガチャガチャでまちPR 名産品や名物を キーホルダーに むかわ

ガチャガチャでまちをPR―。むかわ町観光協会は、同町の魅力を発信する「街ガチャinむかわ」を制作し、4日に発表した。カプセルの中身は、同町の名産品や名物などのミニグッズ10種類のキーホルダー。鵡川高...

苫小牧民報

三星ともりもと 銘菓をセット販売 ハスカップ認知拡大へ連携

苫小牧市糸井のパン菓子製造・販売三星と、千歳市の同もりもとが31日まで、ハスカップを使った両社の銘菓をセットにして販売している。ハスカップの認知拡大を目指す初の連携で、三星の「よいとまけ」、もりも...

室蘭民報

官民で友情紡ぎ60年 洞爺湖町と箱根町、記念式典【箱根】

 洞爺湖町と神奈川県箱根町の姉妹都市提携60周年記念式典・祝賀会が4日、箱根町の湯本富士屋ホテルで開かれ、大きな節目を祝うとともに今後一層の友情を誓い合った。  両町は恵まれた自然、温泉を生か...

室蘭民報

高校生ら看護体験 日鋼記念学校オープンスクール【室蘭】

 日鋼記念看護学校(伊藤眞理学校長)のオープンスクールが、室蘭市新富町の同校で開かれ、市内の高校生ら約60人が仕事を体験し、進路の参考にしていた。  参加者は仕事の基礎となるベッドメーキング、...

十勝毎日新聞

うどん「完食」早食い大会 高橋さん連覇【更別】

 更別産小麦を100%使用した商品「さらべつむらのなまうどん」をPRするイベント「うどん早食い大会」が6月28日、更別村内のふるさと館で開かれた。  村やJAさらべつ、村商工会などで構成する...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス