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釧路新聞

走り方のこつ伝授 有森さん小中高生指導【釧路市】

 元女子マラソン選手の有森裕子さん(57)が2日、釧路市民陸上競技場で、釧路管内の小中高生を対象とした陸上教室を行った。参加した約50人の子供たちは、いまだ日本人で唯一となっている五輪マラソン競技での2大会連続メダリストから、速く走るためのこつや心得を教わった。3日には、有森さんを講師に招いた健康セミナーが市生涯学習センターで開かれる。

 有森さんは、高校生の頃に陸上競技を始め、就実高、日本体育大を経て、リクルートに入社。1992年バルセロナ五輪で銀、96年アトランタ五輪で銅メダルを獲得するなど、2007年の現役引退まで国内外で数多くの活躍をしてきた。現在は国際オリンピック委員会(IOC)Olympism365委員会委員、日本陸上競技連盟副会長などを務めている。

 今回有森さんは、3日午後1時30分から市生涯学習センターで開催される「釧路新聞社健康セミナー」の講師を務めるため来釧。講演会に先駆けて、陸上教室を開いた。

 教室では腕振りや姿勢の大切さなどを伝えるため、序盤の50㍍は腕を振らず、後半の50㍍は腕を振って走ることなどを実施。「私は24歳まで全然強くない選手だった。日々考えて、目標や夢を持ってやってきたからこそオリンピックに出れた。イメージをせず、何も考えないでぼーっとしていては駄目。今動いた感覚を忘れないで」などアドバイス。練習後には五輪で獲得した2枚のメダルを子供たちに手渡した。

 釧路陸上クラブに所属する長山莉柚さん(釧路愛国小5年)は「走り方のこつを丁寧に教えてもらえたので、次の大会に生かしたい。メダルを首に掛けて自分も将来メダルを獲りたくなった」と笑顔で話した。

 釧路で初めて教室を開いた有森さんは子供たちについて「最初はおとなしかったが、話せば話すほど反応も良くなっていき、やる気のある顔に見えた。メダルも見せることができ、こういう機会があってよかった」と語り、「釧路から世界に羽ばたく選手が出ることを願っている」とエールを送った。

 3日のセミナーは2部制で、第1部は有森さんが健康について講演。第2部はスポーツライターの増島みどりさんがコーディネーターとして加わり、7月から始まる「パリ五輪」をテーマに語り合う。入場無料。当日入場も可能。

先頭を引っ張り、手本を見せる有森さん

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