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釧路新聞

児童ら和紙すき楽しむ 標津町が講師招き体験会【標津】

 【標津】町は6月28日、手すき和紙「宇陀(うだ)紙」を製造する福西和紙本舗(奈良県)6代目の福西正行さんを講師に招いた「和紙すき体験会」を町文化ホールで開いた。町内の小学生と高校生が福西さんから指導を受け、地場産樹木のノリウツギを原料に使った和紙の製作に取り組んだ。

 同体験会は2022年から文化庁の補助事業として行われ、森林環境譲与税も活用している。福西さんは奈良県伝統工芸士に認定された手すき和紙職人で、「表具用手漉(すき)和紙(宇陀紙)製作」選定保存技術保持者。町民に町産のノリウツギが宇陀紙の原料となり、文化財の修復などに使われていることの周知や原料供給に感謝の気持ちを示し、毎年講師を務めている。

 この日は、標津高校2年生3人と昨年に続き2回目となる標津小6年生23人が和紙すきを行った。はじめに福西さんが講演でスライドや動画を活用し、吉野宇陀和紙の製作工程を説明。日本の国宝をはじめ、大英博物館やボストン美術館などに展示されている文化財の修復に使われ、町のノリウツギが重要な役割を果たしていることを紹介した。

 引き続き、福西さんの指導で児童生徒は型を手に持ち和紙をすき、植物由来の染料(緑、ピンク、黄、青、紫)で色付けして仕上げた。和紙は乾燥させた後、その日のうちに町職員が学校へ届けた。また、標津小6年生は卒業式前の授業で、この日製作した和紙(縦28㌢、横40㌢)に保護者への感謝の気持ちを記す。

 標津小の三浦ここあさん(11)は「前回よりもうまくでき、明るいイメージにしたかったので紫とピンクで色付けした。出来上がりが楽しみ」と笑顔で話していた。

福西さん(右)に指導を受けて和紙をすく参加者

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